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2007年9月15日
YONEX OPEN JAPAN 準決勝の様子

 
English Information
YONEX OPEN JAPAN 2007 バドミントン BWF スーパーシリーズは9月15日(土)、大会5日目を迎え各種目準決勝が行われた。

混合ダブルス準決勝では、世界ランキング1位で本大会第1シードのツェン・ボー/ガオ・リン(中国)が、ノーシードから勝ち上がってきたトーマス・レイバーン/カミラ・レター・ジュヒル(デンマーク)と対戦した。第1ゲームは中盤まで点の取り合いが続き、11-8と中国ペアリードでゲームを折り返す。ツェン・ボーの鋭いスマッシュが相手コートに決まり、徐々に点差が開いていく。そのまま第1ゲームを21-17で中国ペアが取った。
第2ゲームも引き続き勢いを持続した中国ペアが試合の主導権を握る。デンマークペアのミスというよりも、確実にツェン・ボーの重いスマッシュで得点を積み重ね、10-8から6連続ポイントでその差を8点差に広げる。ツェン・ボーのスマッシュでマッチポイントを握り、20-11からガオ・リン選手のスマッシュをトーマス選手がネットにかけて中国ペアが第2ゲームを制しゲームセット。明日の決勝戦に進出した。

一方、ハン・サンフン/イ・ヒョジュン(韓国)と世界ランキング2位、ノバ・ウディアント/リリアナ・ナッチル(インドネシア)が対戦した。
第1ゲームは、序盤からノバ・ウディアント選手が緩急をつけたショットで相手に思うように攻撃のチャンスを与えず、点差を広げていく。最後はノバ・ウディアント選手が後衛からのストレートカットに対するレシーブが甘く入ったところを、前衛に入ったリリアナ・ナッチル選手がプッシュで決めて21-11で奪った。
第2ゲームは韓国ペアも立ち上がりにリードを奪ったものの、コートを縦横無尽に動くノバ・ウディアントセンスのしっかりしたレシーブと、相手の意表をつくフェイントをかけたショットに得点を奪われていく。
「世界選手権で優勝し、リラックスしてプレーしている。」とノバ・ウディアント選手が話すように、自信あふれるプレーで圧倒し、21-14とストレートで決勝に進んだ。
「良い感じの試合が出来た。明日の中国ぺアはよく知っている相手だが、自分達のプレーをするだけ。」とノバ・ウディアント選手は意気込みを語った。

男子シングルス準決勝には、昨年度王者のリン・ダン(中国)が、世界ランキング4位のリー・チョンウェイ(マレーシア)と対戦した。前評判通り、中盤まではリン・ダン選手のリードで試合が進む。しかし、リー・チョンウェイ選手も5-11からリン・ダン選手のミスや鋭いスマッシュで5連続ポイントを奪いその差を詰めると、12-14からクロススマッシュやきわどいロブで得点を重ね15-14と逆転に成功する。リン・ダン選手は本調子を欠くのか、終盤ミスが多くリー・チョンウェイ選手にゲームポイントを握られてしまう。リン・ダン選手が起死回生で放ったスマッシュがネットにかかり、リー・チョンウェイ選手が第1ゲームを奪う。
第2ゲームはリー・チョンウェイ選手の主導権でゲームが進む。第1ゲームは決まっていたリン・ダン選手のラウンドからのストレートスマッシュに俊敏に反応し、我慢してラリーを繋ぐと、10-8とリードした場面から5連続ポイントでリン・ダン選手に対して大量リードを奪った。リン・ダン選手も応戦するが、リー・チョンウェイ選手にマッチポイントを握られてしまう。最後は、絶妙なヘアピンがネットインして、リー・チョンウェイ選手が明日の決勝に進んだ。
試合後、リン・ダン選手は「今は世界選手権が終わったばかりでベストの状態ではなかった。とにかく状態を上げていくことが大切だと思う。」と語っていた。一方、勝ったリー・チョンウェイ選手は明日の決勝戦に関して、「タウフィック選手に勝つためには臨機応変に戦略、戦術を変えて試合を戦うことだ。」と意気込みを語っていた。

男子シングルス第2試合には、世界ランキング10位のタウフィック・ヒダヤット(インドネシア)と世界ランキング17位のシモン・サントソ(インドネシア)が対戦した。
誰よりも強いといわれるバックハンドから自由自在にショットを放つタウフィック・ヒダヤット選手に、若いシモン・サントソ選手がどういう戦いぶりを見せるか注目された。
第1ゲームは7オールまでは競り合ったが、以後はタウフィック・ヒダヤット選手がゲームを支配した。バック奥に追い込まれても慌てず、得意のバックハンドで逆に相手のバック奥にクリアを打ち、レシーブが甘くなったところをネット前で決めたり、強烈なジャンピングスマッシュを放って21-14で奪った。
第2ゲームは、シモン・サントソ選手のスマッシュが決まり始め、タウフィック・ヒダヤット選手にもミスが続き、1点差まで詰め寄られた。それでも、勝負どころではクロススマッシュ、ヘアピンを確実に決め、最後はジャンピングスマッシュを豪快に相手コートに突き刺し、21-16で勝利した。明日の決勝戦については、「相手はリン・ダン選手に勝った良い選手で、中国スーパーシリーズ決勝で負けた相手だ。リラックスしたプレーを心がけて頑張りたい。」とコメントした。

女子シングルス準決勝には、これまで中国選手を立て続けに撃破し、ディフェンディングチャンピオンのツァン・ニン選手をも破ったティーネ・ラスムセン(デンマーク)と、中国女子シングルスのホープ、ルー・ラン(中国)が対戦した。一気呵成に波に乗りたいラスムセン選手はこの試合でも絶好調。長いリーチから繰り出す角度のあるスマッシュと諦めずに粘り強くシャトルを追うプレースタイルでルー・ラン選手に思い通りの試合をさせない。第1ゲームは均衡しながらも先にゲームポイントを握り、20-19。ここでルー・ラン選手のカットがネットにかかり、第1ゲームはラスムセン選手が取った。
第2ゲームはルー・ラン選手の集中力が途切れたのか第1ゲームに比べてミスが目立ち始める。ラスムセン選手の攻撃は角度があり、追い込まれてもリーチの長さを生かして大きなクリアを返して体勢を立て直すため、ルー・ラン選手のショットが生かし切れない。中盤、14-6とラスムセン選手が大量にリードし、ルー・ラン選手の追い上げが見られないまま21-9で第2ゲームはラスムセン選手が勝利し明日の決勝戦に駒を進めた。
「今回の結果には驚いている。とにかく勝てて嬉しい。中国選手に対しては辛抱強く戦うことが勝利の秘訣だと思う。」と勝利の喜びを表現し、これまでの全試合を中国選手と戦い抜いてきた秘訣をラスムセン選手は口にしていた。明日も中国選手との対戦になるが、「とにかく相手は私のことを警戒してくると思うが、頑張りたい。」と話していた。

女子シングルス準決勝のもう1試合では、世界ランキング2位のシェー・シンファン(中国)と世界ランキング69位のジュン・ジェヨン(韓国)が対戦した。ジュン・ジェヨン選手はナショナルチームに復帰したばかりだが、今年のUSオープンで優勝、カナダインターナショナルで準優勝し、好調を維持している。
第1ゲームはシェー・シンファン選手が11-7とリードする。シェー・シンファン選手のコーナーを突く配球にクロスカットを絡めた攻めに対してジュン・ジェヨン選手は対応が出来ず連続8ポイントを奪うと、最後はストレートスマシュを決めて21-9で取った。
第2ゲームはジュン・ジェヨン選手が自分の持ち味であるしっかりとしたレシーブで11-8と一時はリード奪う。しかし、シェー・シンファン選手もクロスヘアピンやネット前に詰めてのプッシュなどを確実に決めて、あっさりと逆転に成功。「ビデオで相手を研究した。」というシェー・シンファン選手は、スマッシュをボディに集めて追い上げを許さず、21-17とし、2-0のストレートで決勝に進んだ。「2回戦、3回戦に比べて体調もよく、楽に戦えた。」と試合を振り返った。明日は初優勝を狙う。

女子ダブルス準決勝には、世界ランキング1位のウェイ・イーリー/ツァン・ヤウェン(中国)とヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェン(中国)が登場した。世界ランキングはヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェンの方が格下だが、直近の世界選手権では優勝しており、世界ランキング1位ペアとの熾烈な戦いが予想された。第1ゲームは実力伯仲の展開となり、点の取り合いとなる。20オールまでは全くの互角だが、デュースに入ってから抜け出したヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェンペアが23-21で第1ゲームを奪った。
第2ゲームは序盤と終盤に連続得点を重ねたヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェンペアが15-6とウェイ・イーリー/ツァン・ヤウェンペアに対して大きくリードを奪う。ヤン・ウェイ選手の堅いレシーブと、ツァン・ジェウェン選手のスマッシュで得点を重ね、20-11とマッチポイントを握る。そのままマッチポイントももぎ取り、明日の決勝戦に駒を進めた。
試合後、「準決勝では実力を出し切れた。同じ国のチームと対戦する時は気持ちが大切になってくる。」とヤン・ウェイ選手が語れば、「第1ゲームが取れたので、第2ゲームは楽に戦えた。ペアを組み替えていた時期もあったが、逆にペアを復活してからコミュニケーションがとりやすくなった。」とツァン・ジェウェン選手は話していた。

女子ダブルスのもう1試合では、世界ランキング2位のガオ・リン/ファン・スイ(中国)とツァオ・ティンティン/ユ・ヤン(中国)が対戦した。
2006年世界選手権で優勝し、今年も同大会で準優勝するなど実績豊富なガオ・リン/ファン・スイペアに、この大会直前にペアを組み始めたツァオ・ティンティン/ユ・ヤンぺアの対戦となった。試合は、第1ゲームから1点を争う好ゲームになった。ファン・スイ選手のスマッシュと、素早く前に入りプッシュを決めるガオ・リン選手。一方、ツァオ・ティンティン/ユ・ヤンペアはともに前衛が得意で甘いレシーブに対しては確実に点数をとっていった。20オールのデュースからはガオ・リン選手のロブに、一瞬ジャッジを迷ったツァオ・ティンティン選手が放ったレシーブがネットにかかる。ゲームポイントを握ったガオ・リン/ファン・スイペアが、最後はドライブを決めて22-20で第1ゲームをもぎ取った。
第2ゲームに入るとガオ・リン/ファン・スイペアにレシーブミスが多くなる。11オールから、4連続ポイントをあげたツァン・ティンティン/ユ・ヤンペアが波に乗り出した。最後は、ガオ・リン選手のヘアピンが浮いたところをツァオ・ティンティン選手が決めて21-15で奪いゲームカウント1-1となった。
ファイナルゲームは、一歩も譲らない試合展開となった。
必死にレシーブするツァオ・ティンティン/ユ・ヤンぺアに対して、長いラリーに持ち込みながらも大事な場面でミスが出てしまったガオ・リン/ファン・スイペア。
20オールのデュースからは、ファン・スイ選手がネット前に詰めながらミスをし、マッチポイントを握られてしまう。すると、最後は、甘く入ったレシーブに対してツァオ・ティンティン選手が飛び込み22-20でツァオ・ティンティン/ユ・ヤンペアが勝利した。
「コンビネーションがうまくいかないところもあるが、プレッシャーが少なかった分、持てる力を十分発揮できた。」とツァオ・ティンティン選手は笑顔で答えた。一方、敗れたガオ・リン/ファン・スイペアは「相手ペアの調子が良かった。力を出し切れずに負けてしまった。」と、大会3度目の優勝を狙っていただけに残念そうだった。

男子ダブルス準決勝では、世界ランキング3位で世界選手権優勝のマルキス・キドー/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア)と世界ランキング8位のルルク・ハディアント/アルベン・ユリアント・チャンドラ(インドネシア)が顔を合わせた。
ルルク・ハディアント/アルベン・ユリアント・チャンドラペアはドライブで前へつめ、巧みなラケットワークで攻め込んでいく。一方、マルキス・キドー/ヘンドラ・セティアワンペアは、今年の世界選手権優勝で勢いに乗る絶好調ペアだ。
第1ゲームはマルキス・キドー/ヘンドラ・セティアワン・チャンドラペアにミスが目立ち、13-16とリードを許してしまう。ルルク・ハディアント/アルベン・ユリアント・チャンドラペアはそこから4連続ポイントでゲームポイントを握ると、アルベン・ユリアント・チャンドラ選手のカットをレシーブしたマルキス・キドー選手のロブがバックアウトになり、21-13でルルク・ハディアント/アルベン・ユリアント・チャンドラペアが第1ゲームを奪った。第2ゲームに入っても、マルキス・キドー/ヘンドラ・セティアワン・チャンドラペアはリズムが悪く、本来の持ち味である攻撃力を発揮できないまま一度もリードを奪えない苦しい展開となる。結局21-16でルルク・ハディアント/アルベン・ユリアント・チャンドラペアが勝利を収めた。
明日の決勝戦に向けては「絶対優勝したい。相手は先輩でとても尊敬している選手だが精一杯戦う。」とコメントした。

男子ダブルス準決勝第2試合には、昨日の準々決勝で日本の坂本修一/池田信太郎ペアを破った昨年度王者のチャンドラ・ウィジャヤ(インドネシア)/トニー・グナワン(アメリカ)と、ノーシードながら第1シードのカイ・ユン/フ・ハイフェン(中国)を2回戦で破りここまで勝ち進んできたラース・パスク/ヨナス・ラスムセン(デンマーク)の対戦となった。トニー選手が球を作って、チャンドラ選手の強打に繋げるスタイルと、パスク選手が作って、ラスムセン選手の角度のあるスマッシュを引き出すスタイルは共通点があり、プレースタイルが似たペアの対戦となった。速いドライブ戦に持ち込みたい両ペアは積極的にシャトルを突いて、息もつかせぬラリーの応酬となる。特に9-8の場面で見せたラリーは圧巻。スーパーシリーズ準決勝に相応しい好勝負となった。均衡を破ったのはデンマークペア。18-16から一気に逆転すると20-18とゲームポイントを握り、最後は相手の放ったロブがバックアウトして、デンマークペアが第1ゲームをものにした。
第2ゲームは逆にインドネシアペアが主導権を握る。13-6と中盤大きくリードする。20-13とゲームポイントを握り、そのままマッチポイントもすぐに奪って第2ゲームを取り返した。
ファイナルゲームはお互い一歩も引かない厳しい展開となった。14-13と中盤まではインドネシアペアのリードで進む。途中トニー選手が「勝ちを意識して」3本ほどミスを連発するが、しっかりと軌道修正。そして、18-17、19-18と1点ずつ取り合う試合は緊張感に包まれた。インドネシアペアは先にマッチポイントを握ったが、そこからサーブミスで1点献上。さらに、ラスムセンのプッシュが決まりデュースにもつれこむ。再びインドネシアペアがマッチポイントを握るが、トニーのドライブがネットにかかり再びデュース。しかし3回目のマッチポイントをもぎ取ったインドネシアペアが最終的には勝利を収め、明日の決勝戦に進出した。
「とにかくいつもお世話になっているヨネックスの関係者の皆さんの前で勝ちたい。だから明日の勝利は本当に意義があるんだ。」と口を揃えた今日の勝者は、明日も勝利を収めることを誓っていた。明日は、同じくインドネシアのルルク・ハディアント/アルベン・ユリアン・チャンドラペアと対戦する。

 
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