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2007年9月16日
YONEX OPEN JAPAN 決勝の様子

 
English Information
混合ダブルス決勝は世界ランキング1位のツェン・ポー/ガオ・リン(中国)と、世界ランキング2位のノバ・ウィディアント/リリアナ・ナッチル(インドネシア)の戦いとなった。
これまでの対戦成績は3勝2敗で中国ペアがリードしているが、8月の世界選手権ではインドネシアペアが勝っている。
第1ゲーム8点オールから、ノバ・ウィディアント選手のスマッシュとみせてのネット前へのショットや、ツェン・ポー選手の逆をつく巧みなラケットワークで5連続ポイントをあげてリードした。
17-14とインドネシアペアリードで迎えたが、ここからイージーミスをかさね中国ペアが同点に追いつく。
しかし、ツェン・ポー選手のクロスへ送ろうとしたドライブがネット、さらにリリアナ・ナッチル選手が前衛で止めて再び19-17とリードした。
ここから中国ペアはノバ・ウィディアント選手のロングサービスをガオ・リン選手がスマッシュで決めるなど再び同点にすると、コンビネーションの良いプレーで21-19で奪った。
第2ゲームは3点オールからインドネシアペアが重なり、レシーブミスをしてからは流れは完全に中国ペアに傾いた。
自信をもったプレーにインドネシアペアも必死に追いすがるものの、徐々に点差を広げられ20-14でマッチポイントをにぎった中国ペアは、スマッシュレシーブが甘くなったところをガオ・リン選手が決めて2-0のストレートで大会初優勝を飾った。
ガオ・リン選手は「明日オリンピックがあれば良かったのに」と冗談を言いながら「ツェン・ポー選手がやっと育ってきた。安心できるペアになった」と喜んだ。

男子シングルス決勝は準決勝でリン・ダンを破った世界ランキング4位のリー・チョンウェイ(マレーシア)と昨年に続き決勝に進んだ世界ランキング10位のタウフィック・ヒダヤット(インドネシア)が対戦した。
素早い動きと粘り強いレシーブ力のリー・チョンウェイ選手か、オリンピック、世界選手権と大舞台での優勝を飾っているタウフィック・ヒダヤット選手の対戦成績は4-2でタウフィック・ヒダヤット選手がリードしている。
第1ゲーム、タウフィック・ヒダヤット選手のバック奥からの強烈なクロススマッシュをリー・チョンウェイ選手がショートリターンで決めて1点をあげたが、タウフィック・ヒダヤット選手は続くプレーでも再びショットを放ち、今度はリー・チョンウェイ選手のミスを誘った。
意地と意地のぶつかり合いとなる予感は的中。
攻めるタウフィック・ヒダヤット選手、必死にレシーブするリー・チョンウェイ選手の戦いに大歓声があがった。
20点オールからリー・チョンウェイ選手の放ったスマッシュをタウフィック・ヒダヤット選手はクロスリターンしたが、サイドアウトになり21-20。続くリー・チョンウェイ選手のサイドラインぎりぎりのリターンを自信をもって見送ったが、インの判定で22-20でリー・チョンウェイ選手が奪った。
第2ゲームも15-9とリー・チョンウェイ選手が大きくリードしたが、ここから猛然とタウフィック・ヒダヤット選手は追い上げた。相手のミスに乗じて連続8ポイントを奪い逆転。
ここから常に先手をとったタウフィック・ヒダヤット選手はクロスヘアピンミスでゲームポイントをにぎると、ドライブ合戦からリー・チョンウェイ選手のバック奥へ放ったショットはサイドアウトになり21-19でとり結果はファイナルゲームに持ち込まれた。
第2ゲームでクロススマッシュ、クロスカットにやや精度を欠いたリー・チョンウェイ選手はすぐに修正して臨んだが、タウフィック・ヒダヤット選手にスマッシュミス、カットミス、レシーブミスが出て20-14とリー・チョンウェイ選手がマッチポイントをにぎった。
「リードしている時に早く決めようとあせりがあった。」というリー・チョンウェイ選手はカット、ヘアピンでミスを重ね20-19と1点差までつめよられた。
しかし、ドライブの応酬から甘く浮いた球をタウフィック・ヒダヤット選手がネットにかけ21-19でリー・チョンウェイ選手が勝利し、大会初優勝を飾った。
両選手の持ち味を生かしたすばらしいゲームに拍手は鳴りやまず、お互いに抱き合い健闘をたたえあった。
初めての決勝進出で優勝したリー・チョンウェイ選手は
「優勝できるとは思っていなかった。挑戦するつもりで思い通りのプレーができた。」
と全身で喜びを表現した。
一方、2年連続の準優勝となったタウフィック・ヒダヤット選手は
「とても激しいゲームで内容的には満足している。最後はガットがきれて負けてしまったが、こればかりは神様のみが知ることでしょうがない」
と語った。

続いて行なわれた女子シングルス決勝では、これまでの全ての勝ち上がりで中国人選手を破り破竹の快進撃を続けるティーネ・ラスムセン(デンマーク)とユーバー杯王者としてこれ以上は負けられない中国のシェー・シンファン選手の対戦となった。シェー・シンファン選手のコーチシートには、リン・ダン選手が、そしてラスムセン選手には、母国の英雄、モルテン・フロストコーチとピーター・ゲード選手が陣取るまさに国の威信をかけた戦いとなった。
今大会好調を維持するティーネ選手は決勝戦でも調子の良いところを見せる。フォア、ラウンドとクロススマッシュを鋭く突き刺して、シェー・シンファン選手に攻撃の糸口を与えない。終盤、18-10からシェー・シンファン選手もラスムセン選手のミスとラウンドからのクロススマッシュで15-18と点差を詰める。しかし、勝負どころのミスでラスムセン選手に勢いを与えてしまい、第1ゲームは21-15でラスムセン選手が取った。
第2ゲームは終盤手前まで16-15とシェー・シンファン選手がリード。しかし、ラスムセン選手がボディスマッシュと相手のミスで逆転。シェー・シンファン選手も17-17と追いつくが、勢いが持続しない。チャンピオンシップポイントはラスムセン選手が握る。後がない場面でシェー・シンファン選手が放った渾身のスマッシュは無情にもネットにかかり、ゲームセット。ラスムセン選手は大きくガッツポーズ、スーパーシリーズの初優勝を5人の中国人選手を破って成し遂げるという素晴らしい結果を残した。
試合後、「こんな展開になるとは全く予想していなかったの。ただ、中国人選手は追われる立場でナーバスになっていたんだと思うわ。ピーター選手やフロストコーチがコーチシートにいたのもすごく後押しになった。」とラスムセン選手は語り、上気した顔で優勝の感覚を少しづつ実感しているようだった。


女子ダブルス決勝戦は、中国勢同士の対決となった。
第3シードのヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェンペアと第5シードで新造ペアのツァオ・ティンティン/ユ・ヤンペアが決勝のコートに立った。中盤まではヤン・ウェイ/ツァン・ジェウェンペアが8-5とリード。その後もリードを保ちきったままゲームポイントを握り、21-17と第1ゲームを奪う。
第2ゲームに入ると、ますます勢いは加速し、「第1ゲームを取って余裕が出た。」と話すように、ヤン・ウェイが球を作り、ツァン・ジェウェンが強打を叩き込んで出だしから11連続ポイント。ツァオ・ティンティン/ユ・ヤンペアも何とか窮状を脱しようと、クロスネットで相手を揺さぶるが、なかなか活路を見出せない。相手のサービスがアウトになり、チャンピオンシップポイントを握ると、ヤン・ウェイが放った鋭いドライブをユ・ヤンが返しきれず、優勝を決めた。
「ペアを離れたことが逆にコミュニケーションを円滑にした。」と試合後に語ったとおり、息の合ったコンビネーションを武器に完勝で大会を締めくくった。

男子ダブルスの頂上決戦はインドネシア勢による対決となる。ルルク・ハディアント/ユリアン・アルベント・チャンドラペアと、遠距離ペアのトニー・グナワン/チャンドラ・ウィジャヤペアによる対決となった。
偉大な先輩の胸を借りたいルルク・ハディアント/ユリアン・アルベント・チャンドラペアだが、目の前の壁は想像以上に硬く、高かった。中盤までは、ルルク選手が低い姿勢から前衛で球を捌き、ユリアン選手の強打を導き出して、14-11とリードする。しかしここからチャンドラ/トニーペアの強烈なドライブとスマッシュが火を噴き始める。一気の4連続ポイントで逆転すると、終盤の競り合いを抜け出し、最後はネット勝負を制して21-18で第1ゲームをチャンドラ/トニーペアが奪った。
第2ゲーム序盤から、チャンドラ/トニーペアが主導権を握り、一気に8-4と点差を広げる。ルルク/ユリアンペアの強打も壁のようなレシーブにことごとく跳ね返されてしまう。チャンドラ/トニーペアのレシーブは堅牢でまさに、壁。そして、攻撃しても火のようなスマッシュを相手コートに浴びせ続ける。19-14と勝利まであと一歩というところで、ルルク/ユリアンペアが17点まで追い上げを見せるが、全盛期を髣髴とさせるプレーで21-17と、チャンドラ/トニーペアが勝利した。試合後観客席にシャトルを打ち込むと会場は大盛り上がり。2人の人気の高さが伺えた試合だった。
試合後に行なわれた会見では、「とにかく応援してくれているヨネックス、友人、家族に感謝したい。」とチャンドラ選手は語り、トニー選手も「相手は若いが僕たちには経験があるところを見せられた。」と王者らしい風格漂うコメントを残していた。

 
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